11月11日に法政大学経営学研究科の長岡健先生の授業「ダイバーシティ推進の現状と課題」において、「女性活躍推進の現状と展望」をテーマにお話ししました。

ダイバーシティ&インクルージョンを学ぶ材料としては、大企業によるダイバーシティ経営の事例が取り上げられることがほとんどです。取り組む目的として挙げられるのは、プロダクトおよびプロセスへのイノベーション創出、少子高齢化環境での優秀人材確保、多様化するマーケットニーズへの対応、長期的資金調達、コーポレートガバナンス強化などです。手法はまずトップダウンで始まり、中間管理職の意識改革、当事者(例えば女性など)の意識啓発、ボトムアップ活動、風土醸成が効果的と言われています。
   しかし、属性の多様性(デモグラフィー型ともいう)、例えば年齢、性別、国籍などのような違いを互いに受け入れ生かしているとき、出産・育児・介護などの事情や、経験・考え方なども関係してきます。

具体的には女性のリーダーを増やすため、目標数値を設定し、特別なプログラムで育成、働き方を変革する、といった取り組みがされますが、いずれも積極的にすればするほど、当事者および周囲のひとたちが押し付けられているように感じ、悩ませることになります。要するに「経営戦略」としてダイバーシティを推進することには賛同していても、個人として或いは家族としては納得いかないことが出てくることもあるわけです。経営者、管理職、従業員もみな人間ですので、いくら持続的成長のための経営戦略だと言っても、腑に落ちないことはあります。それを理解したうえで推進していく必要があり、論理的に整理していくことが必要になります。

上記のことを参加された学生のかたがたと一緒に理解を深めるため、弊社から「3つの視点によるダイバーシティ推進」および「排他と受容」についてお話しいたしました。女性活躍推進以外の多様性、年代や国籍なども含めて、活発な意見交換ができたようでした。

大学生、高校生の授業に参加することは、弊社CSRのSDGsの「4:質の高い教育をみんなに」にも該当します。通常の講演料とは異なる対応をしております。
学生にわかりやすい事例を紹介することで、性別や障害のテーマを中心にダイバーシティ&インクルージョンを考える時間を持ちます。
ジェンダー、キャリア、経営、社会などの授業であれば、主題に近い内容にアレンジします。
詳しくは、 info@oushare.jp までお問合せください。