立命館大学東京校友会さまでは、「未来塾」という学びの場を提供されています。8月4日は「ダイバーシティは誰のため?」をテーマに、弊社がリードいたしました。
大学生インターンのレポートをご覧ください。

立命館

今回のテーマは「ダイバーシティは誰のため?」です。

ダイバーシティは、他の誰でもない私自身、みなさん自身のためです、という結論から始まりました。
ダイバーシティを理解する上では、背景、実態を体感すること、そして生活レベルで考えることが必要です。

なぜ今ダイバーシティが必要とされているのか、なぜ私たちに必要なのかをワークを通して考えていきました。

今回行ったワークのうち二つのグループワークがとても興味深かったです。
一つ目のワークは
サッカーチームにバスケチームの部員が入りたいと言ってきたら入れるか?入れないか?がテーマでした。私も、以前大学で同じテーマのグループワークをしたことがあります。同じテーマでしたので、社会人との考え方の違いを感じることが出来ました。大学生と比べて、社会人は様々な視点からとても論理的に物事を考えているように感じました。

みなさん初めは受け入れることに賛成していましたが、練習時間の制限や、金銭的な条件を足していくことによって反対の声が大きくなりました。
社会人はこのとき、受け入れることによるメリットよりリスク(金銭的なこと、周りへの影響)を考えているように感じました。
リスクについてはメンバー全員への影響、保護者まで様々なことまで考えをめぐらせていました。
しかし、受け入れたいメンバーが役に立つかもしれないと思っていても、実際こう役立てたい、役立つだろうという意見はあまり出てきませんでした。
本当に起こるかわからないメリットより、起こったら困る、実際に対処しなければならない現実的な問題に目を向けているように感じました。

一方で、大学で受けた時は、これは部活だし、条件があってもリスクがメンバーの生活にまで及ぶとは考えていませんでした。
大学の授業では、デメリットはそんなにないからとりあえずいれてもいいんじゃないか、という話していました。
この違いは会社か学校か、などおかれている環境によるものだと思います。
しかし、バスケ部である条件が加わると、みなさん違いのあるメンバーをいれる意志が弱くなってしまします。
結果、排他が起こってしまうそうです。
みなさん排他しようと考えてそういう結果になったわけではありません。
でも、違いがあることにより排他が起こってしまう。まずはこれを知ることが大事なのだそうです。

もうひとつのワークでは”ある行為“について否定、肯定両方の立場の手紙を読み、自分はどちらの意見かを考えるというものでした。
こちらのワークでは、個人で考えた時には肯定の人もいたのにも関わらず、グループで話し合うと全てのグループが否定になっていたことに驚きました。
否定の人も、完全に非難しているわけではなく、まずはルールを作ったり、変えてから、とおっしゃっていました。

今回のテーマでは、
“その行為をしてはいけない“のが今の社会のルールだと思います。
一方で肯定側の考えには、その行為を認めることで新たな価値ができる、という意見もありました。現在の社会ルールが本当にいいことか、悪いことかは、わからないと私は思いました。

みなさんからは、このルールを肯定する意見はあったものの、ルールに批判的な意見はでてきませんでした。
いつ、どこでならその行為をしてもよいなど、ルールを変える、または作るという意見がでてきました。
そしてそのルールができればよいと言っていたので、”ルールに従う”ということが大事なのかなと私は感じました。
否定が多かったのもルールがあるから、肯定できなかったのもルールがあるからかもしれません。
この様子を見ていた私は、社会のルールにはなかなか勝てないのかなと思いました。
今回のワークで、この小さなグループでもひとつのことを受け入れたり、どちらの意見をとるのか決めるのは難しく、結論もなかなかでないのだと学びました。

もっと大きな、社会というグループで受け入れることはもっと大変なことなんだということを実感しました。

まずは自分のなかで何気なく排他的になってしまっていることから気づいていきたいなと思います。

(インターン・田島)